2025年4月5日 西武鉄道新宿線 武蔵関〜東伏見間
   −西武新宿線130周年(川越鉄道開業130周年)記念撮り鉄−
 
武蔵関〜東伏見間 武蔵関公園付近は西武新宿線随一の桜の名所


 春が来た、と言うわけで花見がてらの撮り鉄へ、都合が合えば西武新宿線で花見がてらの撮り鉄をしている…というものの「桜の咲き具合」「私の用事」「天候」の3点がなかなか合わず、昨年はこの花見がてらの撮り鉄が出来なかった。今年は3月最後の土曜日が出社を命じられ、その翌日の日曜日は地元自治会の仕事が外せず、花見はピンチだと思っていた。
 しかし、天は私に味方をしてくれる。3月に入ってもなかなか暖かな日が続かず桜のつぼみが堅いままの日々が続き、開花宣言後も冷たい雨の日々が続く。これによって今年は4月最初の週末が見頃に最も近くなり、私も登山へ行く予定だった計画を急遽変更して恒例の武蔵関での花見ができることとなった。

 今年は西武新宿線がその前身の川越鉄道として1985年春に開業してから130周年の節目を迎えた。今回はそのお祝いも兼ねた撮り鉄行として、春の日を西武新宿線の電車を眺めながら過ごした記録だ。

 2025年4月5日、新青梅街道をかっ飛ばして武蔵関駅近くのコインパークに到着した。そして武蔵関公園近くの「長者橋」付近の桜の様子を見ると、まだ満開手前の七部か八部の咲き具合といったところか。いずれにしても撮影決行を決断して、毎度来ている撮影ポイントへ行ってカメラを構えた。
今回も武蔵関駅近くの「長者橋」からスタート。カメラをセットするとすぐに30000系「スマイルトレイン」がやってきたところから、今年の花見が始まった。
すぐに新2000系の下り急行がやってきた。新宿線ではあまりなじみがない2079編成。
ファインダーを覗きながらも顔がいつもと違うことに気づいている、1985年に川越鉄道として開業した西武新宿線が130周年を迎えたことを示すヘッドマークだ。
上り各停の新2000系がやってくる。これも新宿線ではあまりなじみがなかった2089編成。

新2000系もかなり数が減ってしまい、今年に入って池袋線から撤退したという。34年ぶりに2000系は新宿線だけの存在に戻ったのだ。
そのせいか、今の新宿線には池袋線での活躍が長かった新2000系が多くなった。
2000系完全淘汰までのカウントダウンはあと5年。悲しいことだが、もうその歴史の末期段階に入ったと宣言して良いだろう。
30000系「スマイルトレイン」の下り各停が通過。
6000系上り急行が来た。副都心線乗り入れ対応の白い顔の6000系も、新宿線で見慣れた存在になった。
これは6107編成…1994年夏、最初に新宿線にやってきた6000系で、副都心線開業まで一貫して新宿線で活躍した生粋の「新宿線の6000系」だった車両だ。
副都心線開業で池袋線へ移ったものの、今は新宿線に帰ってきて活躍をしている。
立て続けに6000系の下り列車、休日に1日1本だけ運行の快速急行だ。
2012年に新宿線の快速急行は一度全廃されたが、今はこうして休日の観光列車として復活している。
また6000系の上り急行、これは6104編成。
以前、東横線で「撮り鉄」したときに撮影した車両だ。その写真はこれだ。
新2000系の下り各停、池袋線育ちの2077編成。
なんか車両だけ見ていると、少し前の池袋線のようだと思う。

前述したように新2000系はかなり数を減らしているが、驚くことにまだ旧2000系が増結用2連2本が残っているという。その2本も1988年製の田無事故代替車だが。
今回はその2本に会えるとは思っていない。もちろん会えればうれしいけど…私の中ではもう旧2000系は、6連がなくなった段階で終わってしまっている。
20000系がやってきた、あの雪のデビューからもう四半世紀が過ぎ、昔だったらとうに「旧型車」の仲間入りをする車齢になっているはずだが…。
「小江戸」号がやってきた。今回のメインターゲットはまさにこれと言っていい。

先日、ついに「小江戸」号の今後についての発表がされた。「小江戸」号は「ライナー列車」にバトンタッチして廃止になり、同時にこのNRAも引退するという。
新宿線を彩ったクィーンは、後続にバトンを渡すことなくその姿を消すことになる。西武新宿線ファンの一人として、こんなに悲しいことはない。
続いての6000系下り急行は、オリジナルの前面デザインを残した6102編成だ。
オリジナルの顔を残す6101編成と6102編成は、顔を変えることはなく重要機器の更新を終えたらしい。この顔が見られなくなるのではないかとヒヤヒヤしていたが、その心配は杞憂に終わったようだ。
続いての新2000系下り各停にも、130周年のヘットマークが掲げられていた。
このヘッドマークは複数種類用意され、沿線自治体ごとのデザインとなっているという。後でヘッドマークがよく見える写真も出てくる。

ちなみに、この写真は編成番号失念。
2077編成が田無で折り返して帰ってきた。
そして今回のサプライズは、一昨年の話の時と同様に4000系「52席の至福」だ。
車体にもピンクの花びらがデザインされているこの車両と、桜の花の組み合わせはとても良い。
しかし、この午前の時間なのに下りで回送って、今日はどんなスケジュールなんだ?
「52席の至福」を追うようにやってきたのは、新2000系ラストナンバーの2055編成。やっぱり130周年のヘッドマークを付けている。
この子はまだ生きてたんだ、となぜか安堵。
 新2000系ラストナンバー車がうまく撮れたことに満足し、「長者橋」での撮影は終えて川沿いの桜並木の中での撮影となった。
次のページへ 「撮り鉄日記」トップへ